では栽培容器をセットしましょう。。

まず、栽培に必要な物を準備します。

水鉢、用土、抽水植物などです。

今回準備したのは直径40センチ、高さ30センチほどの陶器製の水鉢です。用土はADAのビオソイルと言う池沼の土と北海道産の無調整ピートモスです。抽水植物はフトイを用意しました。

まず水鉢の底に無調整ピートモスを薄く敷き詰めます。厚さは1センチ程度です。

その上にビオソイルとピートモスを3:1程度の割合で混ぜた物を厚さ10センチ程度入れます。

抽水植物のフトイを植え込みます。フトイなどの抽水植物はすぐに増えますので、最初に植えつける量は少なめのほうがいいと思います。
蓮や睡蓮などを植えるときには「土を良く練る」と言いますが、ムジナモ栽培の場合には特に必要ないでしょう(抽水植物はあくまで脇役なので)。土を練らないほうが水を入れたときに濁りが出にくいです。

なるべく土を巻き上げないように静かに水を注ぎます。今回はほとんど濁りませんでしたが、使う土の種類や状態によってどうしても濁ってしまう場合があります。そのような時は2〜3日すれば濁りが取れて透明になるはずです。

*写真の水が茶色く見えるのはブラックウォーターを1gほど加えているからです。

水中の余分な養分を吸わせるために浮き草を浮かべます。写真に写っているのは日本産のサンショウモです。よくホテイアオイが推奨されていますが、ホテイアオイはどうも大きすぎるので、私はこのサンショウモがお気に入りです。

さあムジナモを浮かべましょう。
水鉢は日当たりのよい場所におきます。ただし真夏に一日中直射日光が当たるような場所では水温が高くなりすぎるので、その場合は少し遮光するなどして下さい。午前中は十分に日光が当たり、午後からは少し半日陰になるくらいが理想的といわれています。

抽水植物や浮き草などは繁茂しすぎたら適度にトリミングして下さい。


水質調整は前述したようにいろいろな方法がありますが、現在私は無調整ピートモスの抽出液を週に1回、1g弱ほど栽培水に加えています。
ピートモスを煮出す方も多いようですが、私はただ水に漬けておくだけです。