Introduction

前回4月27日の栽培日記で書いたように稲ワラを投入して水質改善を図ったのですが、結果としてはうまくいかず、成長の芳しく無かったムジナモはアオミドロに絡まれつつご臨終となってしまいました。

ここで2002年度の栽培を振り返ってみると、夏場に水質悪化の危機があったにもかかわらず、浮き草などの浄化によって危機を脱しまずまずの生育をしていたのですが、冬〜春にかけて水質が再び悪化して冬芽のほとんどを枯らしてしまいました。その後水質をうまく立て直すことが出来ずに最後の1本も枯らしてしまいました。去年の経験からポイントを抜き出してみると、
・水質の浄化には繁殖力旺盛な浮き草が有効
・冬〜春の季節の水質悪化に注意(浮き草が生育しない季節)
・冬場でもアオミドロは生育する
・水質悪化&アオミドロで冬芽の状態でも枯れることがある
・稲ワラの投入については?(うまくいく時もあれば、うまくいかない時もある)
などのことがあげられます。

今回はこれらのことを踏まえて、栽培容器を3つの増やしてリベンジをすることにしました。


●水鉢1号
以前から使用している陶器製の水鉢です。アオミドロがまだ繁殖していたため焼きミョウバンを入れてある程度除去した後、水をすべて入れ替えました。
今回水質の調整のために稲ワラと枯葉を入れています。
枯れ葉はクヌギやコナラなどの落葉広葉樹の枯葉です。枯葉にはムジナモの生育に有効なタンニンが多く含まれ、またその分解の際にはフミン酸が出るなど、いわゆるブラックウォーターを作るのに安価(拾ってきただけなので実質タダ)な物だと考えての投入です。
稲ワラはやはりなんとなく入れてみました、と言うのが正直なところです。
底床はADAのビオソイルです。
植わっている植物はヒメスイレン、コガマなどです。









●水鉢2号
こちらも去年第2水鉢として立ち上げたプラ製の物です。ご多分に漏れずこちらもアオミドロの洗礼を受けていたので、焼きミョウバン、水の入れ替えを行いました。
底床は赤玉土。植わっているのは紅姫アシ。
こちらには稲ワラのみ投入してみます。






●水鉢3号
こちらは今回新しく立ち上げた物で、中古の60p水槽を使用しています。ガラス面には光が入らないように黒のバックスクリーンを貼ってあります。
底床にはADAのビオソイルとピートモスを混ぜた物を使用しています。
植わっているのはポンテデリア(まだ水上に葉が出てきていない)、実生のヒメスイレンの子株などです。
水質調整のためにストッキングにピートモスを詰めた物を入れました。


リベンジ編TOP NEXT