2 ガシャモク(別名 チャッカラモク)
 全国的に分布の少ない貴重な植物である。千葉県手賀沼、近畿地方、群馬県中野村等に産するのみで他に見かけない。
 葉はせまい長だ円形で長さ五〜一〇センチメートル、幅は一.五〜ニセンチメートルでへりが波をうち、葉の先の方に細かいきょ歯がある。葉は枝分かれして長く、根茎が泥の中をはい節から細い根を出す。花は七−九月にかけて黄緑色の花穂を水面に出して咲く。多年草。昭和三一年赤土手をへだてた多々良沼の反対側の小さな池に産していた。昭和四〇年一〇月現在見あたらない。
 高野氏は、産地として多々良沼の西端向野土手のすぐ西に接してある俗称ジョウノ池と呼ばれる昔の切れ所ならびにその付近の小渠内をあげている。
 

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