目撃者の証言による想像図


生年月日
:196X年 11月生れ

出身地:都下南多摩郡のどこか

性別:♂


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多摩丘陵生まれの謎の生物である。

幼生期より野山に分け入り、草花と親しんできた。

現在は鎌倉地方に生息地を移した模様。

植物以外にも、特撮怪獣映画、

大型鸚哥などについての造詣が深いらしい。

最近、久しぶりに食虫植物にはまっているらしい。

詳しい生態については謎に包まれている。

(子供の頃、ひと夏だけ育てたムジナモ)

ムジナモの思い出
子供の頃、ご多分に漏れず食虫植物に興味を持った。その頃の私にとって「食虫植物 入手から栽培まで」と言う分厚い本がバイブルのような存在だった。
ハエトリグサやウツボカズラなどに惹かれるのが一般的だと思うのだが、私はその本の中で何故かムジナモに強く心引かれた。
ただその当時、ムジナモはとても珍しい植物で簡単に手に入るようなものではなかった。
多くの人同様、ハエトリグサを買ってもらっては一夏で枯らすと言ったことを繰り返していた。

中学生か高校生の夏休み、たまたま立ち寄ったデパートの園芸売り場でなんとそのムジナモが売られていたのだ。小さな袋に3〜4本のムジナモが詰められたそれは、ハエトリグサなどの鉢の脇に無造作にいくつか置かれていた。たしか1袋600〜700円くらいだったと思う。
もちろんその帰り道、私の手にはそのムジナモの袋詰めが入ったデパートの袋が握られていた。
本で栽培方法は知っていても、何の準備もしていない。家に帰って、ポリバケツに庭の土を10センチほど入れて水を張った中にムジナモを放した。
翌日、近所の田んぼの脇でアシを1本切ってきて、バケツの中に挿し木の要領で挿しておいた。そして同じく田んぼの脇に置かれていた藁を少々拝借してきて水に沈めた。
やがてアシは根を張り、新しい芽を何本か伸ばしてきた。
こんな適当な栽培にもかかわらず、ムジナモは元気に育ち、分岐して株を増やし、なんと花まで咲かせてくれたのだ!
しかしやがて秋も深まり冬芽になって水底に沈んだムジナモは春になっても浮かんできてはくれなかった。
それ以後、大人になるまで二度とムジナモが売られているのに出会ったことは無かった。
まさにひと夏だけのムジナモとの寧月であった。




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ひっそりとブログ始めました・・・(2005 2/2〜)